オーダーメイド事業
── オーダーメイドにかける想い ──
オーダーメイド製品を始めたきっかけは、ある時、お得意様から会社のエントランスのオブジェを作ってくれないか?という依頼からでした。産業機械しか製造したことがなく、経験のないことで、戸惑いましたが、手書きで書いたイメージ図を頂き、CAD図でおこし直したもので、寸法や表面仕上がりなどを何度も打ち合わせし、納品致しました。私どもの仕事は、㎜単位以上の精度が要求されるもので、10m以上の大きな機械であっても数㎜合わないだけで、機械全体の品質・精度に影響を及ぼすので、非常に寸法公差については厳格に取り扱っております。だからこそオブジェのような美術作品であっても、必要ないかもしれませんが、機械製作と同様に正確に、溶接目の美しさや仕上がりにもこだわって製作しております。現在は、お客さまからのご要望・イメージに沿って、デザインから製作まで一貫して承っております。モニュメント、メタルアート、看板、サイン、ショーケース、庇(ひさし)、建築金物、什器備品、スティールオブジェ、オーダーシンクなどお客さまのイメージをカタチにします。
── 石井製作所だから可能なオーダーメイド ──
当社は、ステンレスの溶接に特化しております。(その他、アルミニウムの溶接も可能です。)ドイツSiegmund社製溶接用三次元定盤 2台、ダイヘン製半自動溶接機(WB-P500L)1台・ダイヘン製TIG溶接機(DT300PⅡ)1台、パナソニック製TIG溶接機(YC-300BP4)1台を有しており、大型のものでは1ブロック長さ3m×幅1.6m×高1.6m重さ1t程度のものまでなら製作可能です。このブロックを連結等できる構造でもよろしければより大きいものも製作可能です。素材は、梨地、鏡面、縞板、ヘアラインの板、パンチングメタル、金網、配管、角パイプ、アングル材などあり、様々な素材を組み合わせて製作可能です。
── 製品例 ──
株式会社オールクリエーション様からの依頼を受けまして、会社のエントランス向けのオブジェを製作致しました。銘木の壺台とステンレスを調和させるために、あえてステンレス溶接する際に生じる溶接焼けを除去せず、TIG溶接特有の玉虫色の溶接焼けをそのまま残す形で仕上げました。(寸法φ500×H400)
エントランス向けのオブジェになります。こちらは、精密さよりも、無骨なテイストで仕上げた作品になります。うろこ状のものは一枚一枚手作業でステンレス板をハンマーで湾曲させて、半自動溶接を用いて、ろくろで陶芸を作るようにステンレス板を積み上げてゆきました。こちらも研磨することなく、半自動溶接の黒い溶接焼けを残し、ステンレスの輝きを引き立たせる仕上げにしました。(寸法φ500×H750)
石鹸工場内の製品包装エリアで使用されております。台車からキャスターに至るまで、オールステンレスで仕上げました。軽量かつ丈夫に製作されており、場所を取らないように台車の積み上げも可能です。(寸法L750×W510×H150)
食肉加工工場で使用されております。直接、食品が触れるので、ステンレスタンク内は全て溶接が施されており、隙間がなく雑菌の滞留を防ぐ構造になっております。また、バルブに至るまで、SUS304を用いたオールステンレス製ですので、錆びにくく衛生的です。(寸法L900×W900×H670)
── ワークフロー ──